弔辞を依頼されたとき
<弔辞とは>
弔辞は、葬儀の際に故人に捧げる別れの言葉です。在りし日の故人をしのび、功績をたたえ、冥福を祈ります。
弔辞を依頼されたら引き受けるのが礼儀です。遺族、故人が信頼を寄せた人だからこそ依頼されたのです。
普通弔辞は二、三人が依頼されます。依頼を受けたときには、他の方がどのような立場からの方かをきき、自分が選ばれた立場を推察して内容を決めましょう。
所要時間は世話役に聞きましょう。文字量は一分間に250字を目安にします。
<弔辞の書き方>
弔辞は、一般的には故人を失った悲しみを、人柄や業績が浮き彫りになるように具体的なエピソードを盛り込みます。
故人に語りかけたい事は山ほどあるでしょうが、ポイントを絞り込む事が大切です。故人について何を語りたかったか、聞いている人によくわかる内容にする事が大事です。
弔辞は、文章を書いて、それを読み上げるので、書き言葉のよるあいさつになります。格調の高さは必要ですが、美辞麗句や堅苦しい表現に走れば、しらじらしい弔辞になってしまいます。
故人の死を慎む気持ちを自分の言葉で、素直に表現する事です。そして、悲しみに沈んでいる遺族へも配慮する事で、遺族や会葬者の心に訴える弔辞になります。
<弔辞の読み方など>
正式には厚い巻き紙に毛筆を使い、薄墨で楷書で書きます。奉書で包み、表には「弔辞」と書きます。毛筆が難しい場合は、無地の便箋に書き、縦長の一重の白封筒におさめるか、市販の弔辞用の用紙を利用します。
弔辞は遺族が記念に保存するので、丁寧に書きましょう。
弔辞を捧げるときは、ゆっくり、棒読みにならないように、故人に自然に語りかける感じを心がけてください。時間の確認なども含め、前もって声を出して読み、練習しておきます。
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弔辞の文例
◆弔辞の文例(職場の上司に捧げる・仕事上の業績とリーダーシップをたたえて)
故長沢昭紀部長のご霊前に、第一技術部を代表して、最後のお別れの言葉を申し上げます。
<あいさつ>
つい先日、お見舞いに伺いましたおりも「あのプロジェクトはどうした?」と仕事のことを気にかけながらも、「みな、元気でやっているか、飲みすぎに注意しろよ」とにこやかにわれわれのことを気づかってくださっていました。それがなぜこんなことにと、突然の訃報に、部員一同、悲しみに打ちひしがれております。
<驚きと悲しみ>
部長は入社以来技術畑一筋に歩んでこられました。現在、当社の主力製品となっている○○の開発の中心人物であり、環境問題を視野に入れた製品開発では、業界でも一目おかれる存在でした。私も入社当時からその評判を伺っており、部長の下に配属された当初はどんな厳しい方だろうかと緊張したのを覚えております。
しかし、実際の部長は実に穏やかな方で、われわれがミスをしても大声で叱るようなことはありませんでした。「どうしてミスしたと思う?」と問うことから部長の話は始まります。原因をつきとめ、対策を練ることでミスが生きる、というのが部長の口癖でしたね。明日が迫り、焦る私には「製品開発には、エレベーターのような近道はない。一段一段階段を上るしかないんだよ。」と諭してくださいました。その誠実な姿勢は、まさにわれわれのお絵本でした。
<仕事ぶりを語る>
部長という羅針盤を失い、私どもはどうやって船を進めていけばいいのか、途方にくれております。しかし、これまで教えていただいた技術と教訓を生かし、部長の分までいい仕事をすることが、われわれにできるせめてもの供養と考え、励んでいきたいと存じます。
長沢部長、どうか安らかにご永眠ください。
<決意>
●上司へ弔辞の心得
仕事上の業績が、会社の発展に寄与したことを強調し、遺志や教訓を生かす決意を述べましょう。人柄については、自分や周囲に対しての具体的な言動を紹介しながら、あたたかみのあるエピソードをそえます。
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葬儀・告別式のあと
<お清め>
通夜や葬儀のときに、会葬礼状とともに塩の小袋が渡されることがあります。これは「お清めの塩」といって、死のけがれを清めるために使うものです。しかし、死をけがれと考えない宗教や宗派、個人もあり、清めの塩を使わなくてもマナー違反ではありません。最近は、会葬礼状に添えない場合もあります。
使う場合は、自宅の門を入る前、マンションなら玄関ドアの前で、胸元、背中、足の順に塩をふりかけます。自宅に人がいる場合は、その人にかけてもらいましょう。
告別式のあと、仕事などですぐには帰宅しない場合は、式場を出たら足元に塩をまいて踏む方法でよいでしょう。
<香典返し>
葬儀後、三十五日や四十九日の忌明けに合わせて、あいさつ状とともに香典返しが贈られてくることがあります。香典返しを受け取ったときには礼状は出さないしきたりです。これは、二度とあってほしくない不幸に対し、礼を述べるのは失礼とされているからです。
とはいえ、確実に届いていることを先方に知らせるためには、喪中見舞いを兼ねた手紙やはがきを出すか、親しい間柄であれば、電話で近況を尋ねつつ、香典返しが届いたことを報告するのでもよいでしょう。その際、品物については届いた旨を伝えるだけで、お礼となるような表現を用いることはしません。
<年賀欠礼>
喪服中の人から年末に「年賀欠礼」のあいさつ状が届いたら、こちらから年賀状を送りません。年賀欠礼が届かなくても、不幸のあったことを知っている場合は送りません。
知らずに送ってしまったときは、すぐに故人へのお悔やみの言葉とともに失礼を詫びる手紙を出します。
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法要に招かれたとき
法要(法事)に招かれたときは出席するのが原則であり、案内状が届いたらすぐに返事を出します。また、法要はあくまでも招かれたら出席するものであり、どんなに親しくても、自分から日時や場所を問い合わせるのはマナー違反です。
<法要当日>
不祝儀袋に「御仏前」として現金を包むか、供物を持参します。供物は線香、生花、果物、菓子などや、故人が好んだ物などですが、現在は現金を包むことが多いようです。
現金を包む場合、不祝儀袋は一周忌までの法要は黒白または双銀の水引を使いますが、三回忌以降は黄白や青白の水引を使ってもよいでしょう。表書きは「御仏前」「御供物料」「御香料」などとし、必ずふくさに包んで持参します。
当日は法要の始まる20〜30分前には到着し、まず遺族にあいさつします。あいさつは「本日はお招きいただきまして恐れ入ります。ごいっしょにご供養させていただきます。」などと述べます。このとき「御仏前にお供えください」と言って供物料を渡します。
<法要での服装>
四十九日や一周忌など、一周忌までの法要には喪服に近い物を着ますが、それ以降は黒ではなく地味な平服でかまいません。案内状に「平服で」と記されているときは黒ではなく地味な平服を選びましょう。
<欠席する場合>
やむをえない理由で欠席するときは、案内状の返信にお詫びの一分を添えるか、電話でお詫びします。そして、法要前日までに届くように、供物料か供物・供花などを送ります。
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